再投資型と受取型どっちがいいの?投資信託の悩み解決!
- 「再投資型と受取型の違いがよくわからない」
- 「再投資型か受取型、どっちを選ぶべき?」
- 「再投資型でどれくらいの資産を築けるのかイメージできない」
そんな疑問や悩みを抱える投資初心者は少なくありません。再投資型か受取型どちらを選ぶかによって、今後の資産運用の成長やリターンに大きく影響します。
この記事では、再投資型と受取型の違い、そしてどちらが自分に合っているのかをわかりやすく説明します。
また、新NISAや話題の「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」についても触れ、理想のライフスタイルを実現するためのヒントをお伝えします。FIREに憧れている方も、ぜひ最後まで読んでください!
再投資型と受取型について
投資信託には、再投資型と受取型の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を説明します。
再投資型(分配金再投資型)
再投資型は、投資信託で得た分配金をそのまま再投資に回すタイプです。分配金を受け取る代わりに、自動的に追加投資されるため、元本が増え、複利の効果を活かして資産が雪だるま式に増えていきます。
メリット:
複利効果を最大限に活かせる
再投資型の最大の魅力は、複利効果を活用できる点です。分配金が再び投資に組み入れられるため、運用額が増え、その増加した資産に対してさらに運用益が得られるという「雪だるま式」に資産が成長していく可能性があります。長期的な運用を考える場合、複利の効果で資産が加速的に増加するため、特に長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。
税金の繰り延べ効果
再投資型では分配金を受け取るタイミングで課税されず、運用中に税金を支払う必要がありません。税金がかかるのは最終的に投資信託を売却したときです。これにより、運用資金が多くなり、さらに大きな資産を築ける可能性があります。
手間がかからない
分配金を受け取らず自動的に再投資されるため、投資家は分配金を使うかどうかを考える必要がありません。特に投資に時間をかけたくない人や、シンプルに資産を増やしたい人に向いています。
デメリット:
現金収入がない
再投資型では分配金が手元に入らないため、現金として使えるお金が得られないというデメリットがあります。生活費の補填や、短期的な収入を必要としている人には不向きです。
タイミング次第で損失を生む可能性
分配金が再投資されるタイミングが市場の高値であれば、結果として割高で投資信託を購入してしまうリスクがあります。市場の動きに応じて自分でタイミングを調整できない点がデメリットと言えます。
受取型(分配金受取型)
受取型の投資信託では、分配金が出た際に投資家の口座に現金が直接支払われます。
分配金を受け取ることで、投資家は現金収入を得ることができます。
メリット:
定期的な現金収入が得られる
分配金が現金として受け取れるため、収入の安定性が魅力です。特に、投資信託を年金代わりに使いたい人や、生活費の補填に使いたい人には向いています。また、FIRE(早期リタイア)を目指す投資家が、生活資金の一部として活用することも可能です。
市場タイミングのリスクが少ない
分配金を現金として受け取るため、再投資型のように高値で自動的に再投資してしまうリスクがありません。自分で資産を運用する際には、タイミングを考慮しやすいと言えます。
自由に使える
分配金を受け取れば、その資金を自由に使うことができるのも大きなメリットです。再投資に回すもよし、他の投資に使うもよし、生活費に使うもよし、自分のライフスタイルに合わせた資金管理が可能です。
デメリット:
複利効果がない
分配金を再投資しないため、再投資型のような複利効果を活用できません。これにより、長期的な資産増加のスピードは再投資型に比べて遅くなる傾向があります。
税金が発生する
分配金を受け取るたびに税金が発生します(20.315%の税金)。そのため、再投資型と比べて税負担が大きくなり、手元に残る資金が少なくなる可能性があります。
分配金が減るリスク
分配金は必ずしも一定ではなく、市場環境やファンドの運用成績によって減少することがあります。予期せぬ分配金カットが起こる可能性があり、安定収入を期待している人にはリスクとなります。
再投資型と受取型の選択は、投資家の目的やニーズに応じて行われます。資産の増加を最大化したい場合には再投資型が適していますが、定期的な現金収入を必要とする場合には受取型が適しています。
どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ
再投資型と受取型の選択は、あなたの投資目的や資産運用の計画によって異なります。それぞれの特徴を踏まえ、どちらが自分に合っているかを考える際のポイントを詳しく見ていきましょう。
再投資型について
向いている人:
長期的な資産形成を目指している人
再投資型は、複利効果によって資産をより早く成長させることができるため、長期的に資産を増やしたい人に最適です。特に若い投資家や、10年~20年以上の長期間で資産を形成し、老後に備えたいと考えている人に適しています。
今は収入が必要ない人
現金の収入が必要ない、もしくは他の収入源が安定している場合、再投資型を選ぶことで全額を投資に回し、より高いリターンを目指すことができます。余剰資金を効率よく運用したいという人には向いています。
節税効果を重視する人
再投資型では、分配金を受け取らないため、分配金にかかる税金を繰り延べすることができます。資産運用の途中で税金を払いたくない人や、税負担をできるだけ後回しにしたいと考えている人にはメリットがあります。
受取型について
向いている人:
安定した現金収入を得たい人
分配金を現金で受け取ることができるため、投資をしながらも生活費の補填や、日常の出費に充てたいという人に向いています。特に、FIREを目指している人や、定年後の生活資金として運用したい人には、安定したキャッシュフローを確保するために受取型が適しています。
短期的な目的がある人
近い将来、大きな出費を予定している場合や、まとまったお金がすぐに必要な場合は、再投資よりも分配金を受け取ることで、柔軟に資金を活用できます。特にリタイア後の生活費の補填や、ローン返済などに充てたい場合には、受取型が良い選択肢です。
投資のリスクを抑えたい人
再投資型は分配金をそのまま投資に回すため、市場が下落している時にも自動的に再投資されるリスクがあります。しかし、受取型では、分配金を現金で受け取ることで、下落リスクを避けながらタイミングを見て投資することも可能です。
投資信託の選択は、自身の投資目標やライフスタイルに合わせて行う必要があります。再投資型と受取型の特性を理解し、自身の目標に合った選択をすることが重要です。
夢の配当金生活(FIRE)はどうやるの?
配当金生活とは、企業の株主として配当金を受け取り、その配当金だけで生活を賄うことを指します。この生活スタイルにはいくつかのメリットとデメリットがあります。
配当金生活のメリット:
時間の自由度が高まる:
配当金生活では、働かなくても一定の収入が得られるため、自分の好きなことや趣味に時間を割くことができます。これにより、仕事に縛られずに生活できる自由度が向上します。
収入の安定性:
配当金は一定期間ごとに支払われるため、一度確立されたポートフォリオによって収入の安定性が確保されます。これにより、急な生活費の変動や収入の不安定性から解放されます。
不労所得の実現:
配当金は労働によって得るものではなく、資産を保有することで得られる不労所得です。働かなくても定期的に収入が発生するため、長期的なライフプランを立てやすくなります。
配当金生活のデメリット:
リスクの存在:
株式投資は市場の変動や企業の業績に依存しており、株価が下落すると資産価値も減少します。したがって、リスクを背負うことになります。
配当の減少や無配のリスク:
企業の業績が悪化したり、経済の不況が続いた場合、企業は配当を減らすか無配にする可能性があります。これにより、期待していた収入が得られなくなるリスクがあります。
精神的な負担:
株価の変動や市場の状況に注意を払わなければならないため、精神的な負担が生じることがあります。市場の変動が不安を引き起こす場合もあります。
最終的には、配当金生活は計画的かつリスクを理解した上で行う必要があります。適切な分散投資やリスクヘッジの手段を検討することが重要です。
実際にいくら必要か参考までに
配当金生活を実現するためには、まず必要な年間配当金額を計算してみましょう。
例えば、毎月の生活費が20万円であれば、年間の生活費は240万円になります。そして、配当利回りが4%であると仮定すると、年間240万円の配当金が必要です。
配当利回りは、購入した株価に対して年間で得られる配当金の割合を示す指標です。配当利回り4%の銘柄を持って年間240万円の配当金を得るためには、必要な資金額を計算します。
240万円 ÷ 4% = 6,000万円
つまり、配当金のみで生活する「FIRE」を実現するためには、年間240万円の配当金を得るために、6,000万円の資金が必要です。
しかし、あくまでこれは目安です。投資をする際には、リスクをしっかり理解した上で行うことが重要です。投資には価値が下落し、資産が減少するリスクがあります。株式市場や配当金の支給は企業の業績や経済状況に影響されますので、予期せぬリスクや変動が発生する可能性があります。
FIREは、資産運用によって経済的に独立し、早期リタイアを目指すライフスタイルです。再投資型の複利効果を活かし、長期的に資産を増やすことで、FIREを実現できる可能性が高まります。
20代で投資を始め、毎月一定額を再投資型の投資信託に積み立てることで、数十年後には大きな資産を築ける可能性があります。資産が増えれば、FIREを達成し、早期リタイア後も安定した生活を送ることができます。
もちろん、投資信託だけでなく、株式や不動産といった他の資産クラスも取り入れ、リスクを分散させながら運用することが重要です。
ネット証券はSBI証券か楽天証券を選ぼう
投資信託を始めるなら、SBI証券と楽天証券がおすすめです。どちらもネット証券の中で人気が高く、投資初心者でも使いやすいプラットフォームを提供しています。
SBI証券
SBI証券は、手数料が低く、商品ラインナップが豊富な点で評価されています。特に、初心者向けの投資信託から上級者向けの高リスク商品まで幅広く選べるため、長期的に使い続けられる証券会社です。さらに、TポイントやPontaポイントを活用した投資ができるため、ポイントを活用して投資を始めたい方に向いています。
楽天証券
楽天証券は、楽天ポイントを使って投資信託を購入できることが大きな魅力です。普段の楽天サービスを使って貯めたポイントを資産運用に活かすことができ、投資初心者にとってハードルが低いスタートが切れます。また、楽天カードと組み合わせれば、ポイントの還元率をさらに高めることができ、効率よく投資を続けられます。
コースの変更について理解しておくと、投資戦略を適切に調整できるでしょう。
新NISAの再投資型と受取型について
新NISAにも再投資型と受取型の2つのタイプがありますが、新NISAのメリットを解説します。また、初心者におすすめの選択肢についても説明します。
新NISAだけのメリット:
- 節税効果: 新NISAは非課税枠内で運用するため、資産の成長に伴う税金を節約できます。これにより、長期的な運用においてより多くの利益を得ることができます。
- 多様な投資対象: 新NISAでは株式、投資信託、ETFなど様々な投資対象を選択することができます。これにより、リスク分散や自分に合った投資戦略を実現することが可能です。
- 自動積立サービスの活用: 多くの証券会社では自動積立サービスを提供しており、定期的に資産を積み立てることができます。これにより、積立額や頻度を自動化して資産形成を効率化することができます。
初心者におすすめなのは再投資型
初心者の場合、再投資型がおすすめです。なぜなら、長期的な資産形成を目指すことが多い初心者にとって、複利効果の活用が重要だからです。分配金を再投資することで、資産の成長を促進し、将来の収入確保に役立ちます。
初心者にとっては、再投資型の新NISAを選択し、複利効果を最大限に活用することが賢明です。その他の利点も考慮しつつ、自身の投資目標やリスク許容度に合った選択を行いましょう。NISAについて詳しくはこちら!
まとめ
再投資型と受取型、どちらを選ぶかは自分のライフステージや目的次第です。長期的な資産形成を目指すなら再投資型、安定した収入を得たいなら受取型が最適です。
また、SBI証券や楽天証券といった信頼性の高いネット証券を活用することで、投資のハードルを下げ、安心して資産運用を始めることができます。FIREを目指す方も、投資信託を活用して経済的な自由を手に入れる一歩を踏み出しましょう。
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